そらまめちしき

SPECIAL

貯金箱と言えば”ブタの形”を思い浮かべる人が多いと思うが、この
イメージのルーツは紀元前に遡る。古代ローマではけんかや言い争いが
あった際、現場に駆けつけたウィギレス(当時のローマで治安維持を
行っていた組織)が持つイノシシ(現在のブタ)を模した陶器に、
トラブルを起こした両者が罰金としてコインを入れる決まりがあった。
この入れ物がイノシシを模した形をしていた理由には諸説あるが、
当時のコインにしばしばイノシシが描かれていたことや、
当時の人々が、繁殖力の高いイノシシを「繁栄をもたらす存在」として
捉えていたことがその理由だと考えられている。
19世紀にポンペイの遺跡から焼け残ったこのイノシシの「罰金箱」が
発掘された際、その見た目からお土産としてレプリカが日本にも出回る
ことになったが、蚊取り線香の器などで豚の陶器に慣れ親しんでいた
日本人はこれをすぐに気に入り、「コインを入れていた」という用途
だけが伝わって貯金箱として使われるようになったのだ。

「そらまめちしき」は「そら(うそ)」の「豆知識」。
うそなので、家族や友達に話すときは気を付けよう・・・!

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